香港の出国税の返還 タックスリファンド
香港国際空港から飛行機で出国する場合には、120HKDの出国税(departure tax)が徴収されます。通常は、飛行機のチケットを購入した時にチケット代と一緒に支払っています。
なお、香港国際空港でトランジットする場合には、出国税は適用されません。
この出国税は、香港空港から出国する際の条件によって返還(リファンド)される場合があります。
出国税が返還される場合であっても、返還手続きをしない限りは出国税120HKDが返還されません。つまり、120HKD損をすることになってしてしまいます。
香港の出国税が適用されないケース
出国税の返還されるための条件は、出国税が適用されないケースにおいて、前もって出国税が徴収されていた場合です。
出国税が適用されないケースは、香港政府のHPに掲載されています。
具体的には、
- 香港空港に飛行機で到着し、同じ日に香港空港から飛行機で出発する場合
- 香港空港にフェリーで到着し、香港空港から飛行機で出発する場合
ここでは、1. の場合について説明します。
なお、2. の場合については、別の記事で説明します。
さて、どのような時に、出国税が適用されない場合が生じるかというと・・・
- 香港空港で同一チケットで乗り換える場合(トランジットの場合)
- 香港空港に到着するチケットと香港空港から出発するチケットが別である場合(別切りトランジットの場合)
なお、a. のトランジットの場合には、そもそも出国税が徴収されていません。
一方、b. の場合もトランジットですが、別切りチケットのため出国税が徴収されています。
別切りチケットの出国税
別切りチケットとは、
日本-香港-第3国-香港-日本
のような旅程で、日本と香港の往復チケットA と 香港と第3国の往復チケットBを別々に手配することを言います。なお、チケットAの航空会社とチケットBの航空会社が同一かどうかは関係ありません。
この場合、チケットAでは、香港から日本に帰国する際の出国税が徴収されています。一方、チケットBでは、香港から第3国に出発する際の出国税が徴収されています。
そのため、香港到着したその日に香港から出発する場合には、出国税返還(タックスリファンド)が受けられることになります。
出国税返還(タックスリファンド)の手続き方法
出国税の返還手続きの最も簡単な方法を紹介します。
出国税返還カウンターの場所
香港空港の第1ターミナルの出発ロビー(非制限エリア、出国前)の航空会社のチェックインカウンターの並びに出国税返還カウンターがあります。場所は、E通路です。(追記)2018年7月30日よりD通路に変更になっています。全日空(ANA)やエバー航空のチェックインカウンターのある通路です。
手続に必要なモノ
手続きに必要なモノは・・・
- パスポート
- 香港空港に到着したフライトの搭乗券(ボーディングパス)
- 香港空港から出発するフライトの搭乗券(ボーディングパス)
- 出国税の支払ったことを証明する書類(E-チケットの控え)
出国税返還カウンターのスタッフに必要なモノ一式を渡して、“タックスリファンド、プリーズ” とお願いしましょう。
出国税の受け取り
出国税返還カウンターのスタッフの方は、パスポート、ボーディングパス、E-チケットの控えのコピーを取り、必要な書類を作成してくれます。書類を作成後に、書類にサインを求められます。
サインをすれば、晴れて出国税120HKDの返還を受けることができます。
なお、手続きが終わった搭乗券やE-チケットの控えには、出国税返還済みのハンコが押されます。
注意点
出国税の返還を受けるためには、一度香港に入国する必要があります。
香港空港のイミグレーションは非常に混雑していますので、香港への入国および出国税の返還を受けた後に香港を出国に時間がかかることがあります。
e-channelを持っていない場合には、乗り継ぎ(トランジット)に時間的に十分な余裕を見ておきましょう。出国税の返還を受けることばかりを考えすぎて、乗り継ぎ便の搭乗に遅れてしまったり乗れなくなったりしまうのは本末転倒です。
なお、出国税の返還は個人の責任で行ってください。
以上、無駄に出国税を払わないように、出国税の返還を受けるための手続きの紹介でした。
コメント
今日は
カウンターがDに変更になりました
一番手前のカウンターです
赤い看板も無くなりました
2018年9月現在
コメントありがとうございます。HKIAのページでも変更が通知されてましたね。