キャセイパシフィック航空の遅延(ディレイ)
日系の航空会社に比べて飛行機の遅延(ディレイ)が頻繁に起きる海外の航空会社。キャセイパシフィック航空も例外ではありません。
キャセイを利用する人であれば香港空港出発便だけでなく、日本出発便でディレイに遭遇したことがある人は多いはずです。
そこで今回は、なぜディレイが起きるのか、そしてディレイを事前に知る方法、ディレイの対応などについて書いてみたいと思います。
ディレイの原因
ディレイが起きるのは、いくつかの原因に分けられます。
- 空港が混雑している
- 使用する機材が到着していない
- 乗り継ぎするはずの乗客を乗せた便が到着していない
- 機材の故障
- クルーの病気
などでしょうか。
香港国際空港は非常に混雑している空港です。そのため、香港空港をハブ空港とするキャセイパシフィック航空の便に頻繁にディレイが起きるのも不思議ではありません。
つまり、空港が混雑しているため、使用予定の機材の到着が遅れると、出発便もディレイが起きるという仕組みです。
これは、香港空港だけの話ではありません。
日本出発便の場合
キャセイパシフィック航空は香港空港を本拠地としています。つまり、日本の空港に余計な機材がおいてあるはずもなく、日本を出発する便は、日本に到着した便の折返しということになります。
そうすると、日本到着便が遅延しているか否かを確認すれば、日本出発便が遅延するかどうかが分かります。
例えば、香港発名古屋行きCX532便は、折返し翌日の朝に名古屋発香港行きCX533便として運航されます。
したがって、CX533便に搭乗する予定がある場合は、前日のCX532便の遅延の有無を確認すれば、CX533便の遅延の有無がある程度推測できるということになります。
ここで、前日の便が遅れても、翌日の便に影響があるのか?と疑問が生じるかもしれません。実は影響があるのです。
クルーは降機後、所定の休憩時間を取らなければ次のフライトに搭乗することはできない決まりなのです。おそらく、飛行距離や飛行時間によって決まっているのだと思います。
例えばCX532便のクルーがCX533便に搭乗するには、12時間のインターバルが必要であると思われます。
したがって、前の便(CX532便)がどれくらい遅延したかによって、次の便(CX533便)の遅延時間が決まるわけです。
遅延した場合の対応
キャセイパシフィック航空を利用する場合、香港に行く場合と、香港で乗り継いで第3国に行く場合があります。
香港まで行く場合とその先まで行く場合とで遅延時の対応は異なります。
香港まで行く場合に、日本出発便に遅延が生じたら、おとなしく遅延を受け入れることにます。ただし、遅延の時間によっては、空港内で利用可能なバウチャーをもらえることがあります。
また、クレジットカードの海外旅行保険に遅延お見舞い金なるものが付帯しているものがあります。ご自身のクレジットカードと遅延時間を事前に確認しておきましょう。
一方、香港から先まで行く場合に、日本出発便に遅延が生じたら、他社の便に振り替えられることになります。
香港から第3国への出発便に間に合うように、香港行きの他社便に振り替えられることもあれば、最終目的地までの他社直行便(香港を経由しない便)に振り替えられることもあります。
他社便への振り替えの場合には、バウチャーがもらえないだけでなく、アライアンスが違えば上級会員のメリットを享受することもできません。
とはいえ、遅延が生じてもちゃんと最終目的地までは連れていってもらえます。無理やり降ろされたりすることは(多分)ないので安心してください。遅延も旅行の一部と思って、心に余裕をもって旅行を楽しみたいですね。